ネタバレ・感想あり千年一夜の…のレビュー

(4.4) 8件
(5)
5件
(4)
1件
(3)
2件
(2)
0件
(1)
0件
素晴らしいです。
2020年4月18日
昔、こちらの作家さんを子供の頃大好きでした。シーモアで再び出会えて超嬉しいです。読後、澄んだ気持ちになれました。
いいね
0件
自分の心が恐ろしい 俺を殺してくれ
2019年3月4日
困った人がいる。迷惑の度を越えている。むしろ周囲の人間に有害でさえある。
こんな時も、人は行動に踏み出せず、黙認してしまうことがある。それらに手を拱いて挙げ句に暴走さえ許してしまう事もある。
健全に機能している組織なら、禅譲に誘導するのだろうが、歴史を見ても、力付くで押し切り、居座り、そして横暴さをエスカレートさせて振舞い、しまいには極悪非道の独裁者に。
安定との美名の元に力を集中し、強烈なリーダーシップと他人に残酷なのは紙一重なんだと思える。

このストーリーは、力によるクーデター(支配層内部で起きたから。民衆なら階級の序列の引き直しとなるので、革命)で国の再生に自分を犠牲にしても、完膚なき迄に徹底的に力で排除された方にも感情があることを表す。
悪人といわれる者達にも家族があり、家族には情もある。皆が皆悪人ではないのだ。

しかし、やられたらやって当然なのか? やり返す程度はどのくらいなら許されるのか?
歴史は政権転覆があると、旧体制の一家は根絶やしの例が多い。

ここでは人間の営みが、勧善懲悪の二項対立ではないことを描写。悪人さえ理想を求める日々があったことをも。主人公キリの存在自身を通じて、人間の矛盾と観察、その時々の考え方を、割り切れない数々のこだわりや、他人には人でなしであっても自分の親であるという一面が、キリに、終末的光景を前にしても事態を放置させる。正義を主人公に安易に振りかざせない。その反面、社会に好ましからざる人間が親であるなら、子がそこを改める、という方向転換をも見せて救いの描写を用意。

絵は個性があり、国籍を特定させないで、砂漠のある国の設定が、時代や地域を超越。
この話が、主人公キリを、イケメンにさせないのはわかるとしても、私は、個人的にしゃくれ顎かを好みでないのだ。
神坂先生の絵って、こうだったっけ?と、私の思っていた画風と余りに異なるのは、知っていた時期の作品ではないかららしい。

話の見せかたは、醜さが固定されない結末の安堵感で、読者をフォロー。
しかし終始甘さのないファンタジーだった。天使は出てきても、迷い人が軽はずみに毒づく。心の奥の暗黒面を炙り出す。

コミック世界の多様性に改めて感嘆。
日頃、ハピエンのロマンチックコメディを中心に読んでいるが、甘の他の、酸・辛・塩・苦など、本来の多様性をたまに味わうと自分の受容体が広がるようだ。
いいね
0件
何年たってもすばらしい
2018年5月9日
20年ぐらい前に読んだ時も素晴らしいと思いましたが、今の年齢になってもう一度読み返すと、ぐわっと胸をえぐられるような気持になりました。神坂智子は心の機微をとても繊細に表現される作家だと思います。
いいね
0件
星4,5。ラストの展開に泣ける!
2018年3月2日
171ページ、1冊表題作(作者さんインタビュー3p付b)。

昔大好きだった作者さん。
異国ファンタジーなお話が多いですが、土地の風習や信仰を交えた歴史的なものが多く、読んだことのない作品を見かけると、迷わず買い集めていました。

なんと30年前!
絵はかなり古いですが、読んで良かった!
特にラストの展開が。。
読み応えありました。

本作はアラブぽい服装の砂漠の土地が舞台。
片羽天使のルーが純朴で可愛い!
かつて王子だった盗賊の主人公の心象が丁寧で、、、
後半から泣けてしまい、非常に印象深いラストでした。。

シーモアさん(電子?)では、かつて読んだことある素晴らしい作品がほとんどないのが、残念。
電子のは古いものばかりのようなので、ここ最近コミック化してないものがコミックになって新刊扱いなのかな?

はぁー、彼女の良い作品が電子にないのが残念ですが、また読み返したいなぁ~。
インタビューを見ると、昔相当作品を描いておられたようですが、あまり沢山読んだ覚えがないな。
読んだことないお話がけっこうありそう。

作者さんファンには、ぜひオススメ。
大好きな方なので応援も込め、盛っておまけの星5です。
好きです。
2016年2月2日
人の心の弱さをうまく浮き彫りにしていると思います。自分が在りたい姿と欲望に負けた現実。切なくて優しいお話です。
いいね
0件
人間の本質が、、、
2019年8月5日
読んでいたら、救われないようで悲しいなぁ・・・と。でも、最後がああいう事になって良かったです。人間の本質は、悪ではないんだと❗
いいね
0件
不思議なストーリー
ネタバレ
2022年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 不思議なストーリーでした。絵はこの作品の雰囲気とよく合っていて、この作品のストーリー引き立てていると思いました。登場人物の顔と名前が、私の頭には入ってきませんでした。正直言って、サラッと一読しただけでは、この作品のストーリーをあまりよく理解できませんでした。
いいね
0件
砂漠の国
ネタバレ
2021年3月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前国王の息子は今は国を追われ盗賊に。
現国王により栄えている国を恨む彼の想いが現実になっていく。
でも生い立ちがかわいそうで同情してしまう。
いいね
0件
レビューをシェアしよう!
作家名: 神坂智子
出版社: ゴマブックス