医師として向上心が強くて頑張り屋、仕事への責任感が強く患者への心配りも人間味が出て、それでいて生身の男と女。素晴らしい上司であり、他のレビューアーの言葉にある通り、私もこんな上司ばかり居たらいいのにと激しく同意。
でも、男性として好きになると職場の同僚には大変ですね。やはり、反感と理解とが入り乱れるーー。
スパッとけじめつけてから、元々しっかりしてる二人のこと、職務に打ち込むとは、人間として立派。見事な仕事ぶりで文句を言わせない。
理想的な人が身近にいて恋に落ちてしまい、その人が振り向いてくれて、夢中になり、盛り上がったところで現実に直面し、引き戻されてから、ちゃんと決着する。これは、絵に描いたように放物線の軌跡を辿ったボールが、最終ピタリとミートに収まった、そんな感じのストーリー。
職場に華やかさのあるわけも無し、病院の素っ気なさについては、舞台として致し方ないが、二人のシーンに、もう少し熱とか甘さとか、ラブ描写要素が入るともっと酔えた気がする。冷却期間に入る前の盛り上がりは、絵的にその他の場面より読み手としても盛り上がりたかったので。
あと、日本の病院みたいに見えてしまうところ、外国映画とかだと明らか日本の病院と異なる映像であるのを知っているだけに、背景(？)に何かプラスして欲しかった。登場人物の名前だけの問題ではなく、屋敷の描写でもなく、病院施設内で、人々の様子なのか、設備や室内の様子なのか、よくわからないが、現場の空気に出して欲しかった。
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