いくえみ先生の作品は 読むと、ほんとに 疲れるので、たまにしか 読めないのです。一般的なハピエンは 絶対 訪れないし、心地よく 終わることは 絶対にないし。絶対じゃないか、でも ほとんど ない。この作品も 最後の最後の少し前に、爆だん投下されるし。このまま みんなが 幸せになればいいのに、と思った矢先に バーンと。だけど それが 人生なのかもしれないな、と思いました。幸せに生きたいだけなのに、一瞬の出来事が その幸せを壊すし、でも、生きていかなきゃいけないし。淡々と 何にも 動じずに 生きていくのがいいのかな、とも思いました。普通には 出来ないけれど。胡桃ちゃんは それを やり通している胡桃の殻のように強い人で。檸檬は 多感な思春期を通り抜ける途中で、泣くことはせずに、でも、酸っぱい檸檬は 涙の代わりに ほとばしる果汁を絞り出すし。いろんなメタフォーが名前にあったりして 面白い作品です。でも 辛くて、切ない作品です。だーけーど、人のつながりが 丁寧に描かれてあって、人間臭さのある作品だと思いました。