皇帝×宦官のお話だなんて斬新!すごく面白そう!後宮小説や彩雲国物語や十二国記などの中華系の練り込まれたお話が大好きなので、レビューの評価も良いみたいだし、ワクワクしながら読みました。でも…あれ…うーん?正直、期待はずれだったかも。せっかくの皇帝陛下設定なのになんだか話のスケールが小さいです。皇帝の寝所とか宦官の部屋だけで、話が進んでいくからかなあ。登場人物の感情描写も薄く、誰にも感情移入できなくて全く萌えどころがなく、読んでてドキドキしませんでした。宦官の性格が子供で幼すぎるので、皇帝への恋愛感情というより親愛の情って感じで、ショタものが苦手な私には合いませんでした。そして、ストーリー展開が雑すぎます。皇帝自ら、兵を率いて捕らわれた宦官を奪い返しに行くとか…皇帝なのに、そんなフットワークが軽くていいんですか?一国の主ですよ?もっと、王宮内の権力闘争とか隣国の計略とか陰謀とか、身分違いの許されざる恋とか、そういう壮大なラブストーリー的な展開を期待していたので…ものすごく残念でした。(※あくまで個人的な感想です)