初めての作家さん。途中まで読んで気になっていたので今回のクーポンで購入。
面白かったです。小説家の太郎と実家の八百屋を手伝っていた治樹が出会うところから始まるお話。
始まりとラストでは別人のように変わっている太郎の変化が楽しいお話でした。
身体から始まる2人ですが、治樹はMの太郎を満たす為に攻め立て、玩具を使ってけっこう激しく追い込みます。でもSMのような行いがメインではなく、あくまで太郎を開放し治樹との繋がりを深めるための表現の一つと感じます。そして攻めの治樹の愛をひしひしと感じるのがとても良かった。複雑な心情も、読み手に分かりやすく伝わる作品だと思います。後半から太郎の根っこに影響を及ぼした先輩が出てきますが、なかなかいいキャラで、私は好き。
巻を追う毎に2人の関係性も深く微笑ましく変化し、なんだかとってもほんわか甘いラストで、良い読後感でした。