このレビューはネタバレを含みます▼
『亜人』という架空の生物をメインテーマとしているのに、ファンタジー感が薄くとてもリアリティがあります。
『亜人』は『人間』なのか?『人間ではない』のか?の狭間で揺れ動く心理描写も秀逸ですし、突拍子もない特殊能力のように感じる『IBM』も、とても説得力を持たせて描かれています。
他のバトル漫画等で、治癒能力を持つキャラクターが仲間になると「どうせ怪我をしても治るからな」という心理が働いてしまうことがあります。
しかし、亜人は『死なない』にも関わらず、そういった「怪我を安っぽく感じる」ことがありません。
そして『死なない』というアドバンテージを最大限に生かして戦う敵、佐藤が圧巻です。
主人公、敵だけでなく、その周りを取り囲む登場人物たちも全員にドラマがあり、とても胸を打たれます。
「オススメの漫画は?」と聞かれた時に、必ず名前を挙げる作品です。
漫画が好きだという方に、是非読んで頂きたいです。