女王の花
」のレビュー

女王の花

和泉かねよし

壮大な物語

ネタバレ
2018年5月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 泣けるかな?と思い、ずっと読んでみたかった作品だったので、大人買いして一気読みしました。
しかし・・・残念ながら登場人物にほとんど感情移入できず、5巻位からしんどくなってきました。(無料分は良かったので、完全に早まりました!)
原因は場面に合わない言葉遣いと、どのキャラも皆ほぼ同一で無礼で傍若無人なキャラ設定で、主要キャラに感情移入ができなかったことです。ギャグのつもりなのかも知れませんが、現代風の柄の悪いセリフに最後まで馴染めませんでした。
また、戦争と主人公の大儀を美化しないといけないので、気味悪い程に仇役を品のない悪役に描きすぎていて、返って引きました。
そして何より少女マンガとして恋愛面が物足りなかったことです。
せっかくの青徹への恋心が唐突で、その辺の薄星の葛藤は見せ場だと思うのに、その描写もほとんどなくてもったいなかった。
また、亜姫と薄星の恋愛ターンも唐突に始まった感じだし、身分差で離れようとしたり戻ったりするパターンが何度もありましたが、ワンパターンで、大変なシーンなのに切なさも感じられず、最後までキュンと来る場面がほとんどなくて本当に残念でした。
期待しすぎたみたいです。
何度も読み返すことはないと思います。
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