ノスタルジーが胸をえげつないほど抉ります





2018年6月11日
実質引退状態の作者さんの、最後のコミックだったと記憶しています。小学校高学年から大好きだった方で、懐かしくなり購入。
高校生くらいの頃に単行本を持っていましたが、改めて読むとこんなに凄かったのかと驚愕しました。
独特の白黒のコントラストの使い方、トーンの削り方、線が細くてどこか頼りなさげに感じる登場人物の体型などの全てが、遠い昔に通り過ぎた「思春期」の不安定さへ一気に引き込まれます。
表題作はある意味よくあるシチュエーションにもかかわらず、やはりこの作者さん独自の魅せ方が素晴らしかったです。詰襟とそれを重ねるという発想!そしてやはり見開きのページは印象に残っていました。
表題作以外は逆によく学生の日常にそのシチュエーションを思いついたな、と言うものが多いです。
今なら厨二病やこじらせなどと言われてしまいそうですが、そんな簡単にカテゴライズ出来ない、自分でもどうしようも出来なくて持て余してしまった感情が痛いほど描かれています。
それでも、全ての話のラストには少しだけ心が軽くなったり、未来を予感させる描き方をしてくれるのが、この作者さんのステキなところです。
高校生くらいの頃に単行本を持っていましたが、改めて読むとこんなに凄かったのかと驚愕しました。
独特の白黒のコントラストの使い方、トーンの削り方、線が細くてどこか頼りなさげに感じる登場人物の体型などの全てが、遠い昔に通り過ぎた「思春期」の不安定さへ一気に引き込まれます。
表題作はある意味よくあるシチュエーションにもかかわらず、やはりこの作者さん独自の魅せ方が素晴らしかったです。詰襟とそれを重ねるという発想!そしてやはり見開きのページは印象に残っていました。
表題作以外は逆によく学生の日常にそのシチュエーションを思いついたな、と言うものが多いです。
今なら厨二病やこじらせなどと言われてしまいそうですが、そんな簡単にカテゴライズ出来ない、自分でもどうしようも出来なくて持て余してしまった感情が痛いほど描かれています。
それでも、全ての話のラストには少しだけ心が軽くなったり、未来を予感させる描き方をしてくれるのが、この作者さんのステキなところです。

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