このレビューはネタバレを含みます▼
画力もストーリーも本当に秀逸で、物語の中にぐいぐい引き込まれる濃厚な1冊でした。まるで小説のような、映画のような…。
終戦直後の陰鬱な裏社会で生きる男達の運命。切なくて遣る瀬無い、何とも言えない余韻が読後残りました。
ハッピーエンドが許されないような空気感が終始漂ってた。
読み切り作品として出発したとは到底思えないストーリー構成で、時系列のバラバラなエピソードがスッと繋がっていく展開は圧巻です。
魅力的な女性キャラが複数出てくるので、何故シロがキリオにとって運命の人だったのかなと思ったけど、最後のエピソードの全てを悟ったマスターの台詞が印象的でした。
もんでん先生の描く男性って独特な濃い色気が凄くて大好きです。好き過ぎてこの先生の作品を近頃読み漁ってます。