女王の花
」のレビュー

女王の花

和泉かねよし

いくつもの悲恋で綴られるお話

ネタバレ
2018年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今よりずっとずっと昔の、自由恋愛など到底望めなかった人たちの叶わぬ恋のお話。望むものは何でも手に入ると思われているであろう王族は、人生を1番心豊かにしてくれるものを、望むことも選ぶことも出来なかった。亜姫、黄妃、光、胆、そして土妃。みんな叶わぬ恋に苦しみ、それぞれの人生を歩んでいく。

最後はどうか常識を裏切って欲しい、千年の花、千年の花…。その願いは読み進めるうちに絶望に変わり、私には苦しくて辛い最後でした。でもこれが作者さんなりのハッピーエンドなのでしょうね。
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