エロスの種子
」のレビュー

エロスの種子

もんでんあきこ

ストーリーが秀逸

ネタバレ
2018年7月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 性の疼き、抗えない本能が生々しく描かれてます。絵も美麗でストーリー性も高いです。

時代背景が古めのお話が多く、官能的だけど何処か物悲しくて切ない。単純なハッピーエンドがなく、読後に何かずっしりくるお話も。

読み切り作品集なので、2巻の「縄迷宮」と「落雁」も無関係な話だと思って読んでいたら最後の方でハッとさせられた。敗戦直前の日本で生きた男女の顛末が切なくて泣けました。

「産む女」は一瞬スカッとしたけど、価値観の古さがやっぱりもどかしくて、主人公が結局あの家に拘ってて残念。女は強かだなと。

塚本先生はどうするの…と思うとモヤモヤします。正直先生と一緒になって欲しかった。続編描いて欲しいな。

1巻は「ジゴロ」の元ボクサーの男が好みでした。ある意味唯一ハッピーエンドかもしれない。
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