四月は君の嘘
」のレビュー

四月は君の嘘

新川直司

最後まで読んで。

2018年8月1日
無料一巻でもいくつかあるテーマの内の一つに命があることがわかります。
それがテーマになると、感動モノに比較的楽に(すみません)深みをもたらせます。
そのため、依存する作品は多い。
しかし、この作品は主要なテーマに違いは無いけど、心を動かされたのはそこではなかった。

また、漫画だから当然ヴァイオリンもピアノの音も聞こえない。しかし、まるで会場にいるかのよう。
例えばスポーツ漫画で、入り込むと歓声が聞こえたりする。またヒューマンでは台詞無いのに想いが表情から感じ取れたりする。
同じように音・曲が伝わってくるこの漫画の表現はお見事。
私は過去に音楽をやっていたので入り易かったってのはあるけど、これが音楽の漫画ではなくても同じように突き動かされたと思う。
それは、それぞれのシンプルな想いに、です。
14歳の話、だけれども大人の方にも読んでもらえたら、なんて思います。
行動やノリやらジェネレーションギャップでキツイかもしれないけど、親や指導者目線でも楽しめるし、なにより素朴、避けられない、自然な、強い想いってのは世代を超え、むしろその貴重さに重ねられると思います。
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