復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる
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復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる

クレハ/ヤミーゴ

少々考えが浅い

ネタバレ
2018年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 精霊達が可愛いです。猫になった主人公にメロメロな王にも癒されます。しかし、所々で主人公の思考に腑に落ちない部分がありそこが残念です。まず自分のせいでは無いにしろ自分がきっかけで戦争が起こるのにそれに対する罪悪感なりはなく、嫌いなあさひ達が死んでしまうからという理由が主で戦争を止めようとする所。ナダーシャの王はあさひをいずれ殺そうと考えていると知ったにもかかわらず、あさひに戦争を止めさせるよう説得する所。そんなことをあさひにさせたらあさひが殺されると思うのですが、その可能性を後から気づき、自分で考えずチェルシーに相談しようと考えた所。(相談するのは悪い事とは言いませんが主人公としての力の見せ所かと少し期待したので他人に相談することに拍子抜けしました)あとあさひは主人公に対して悪意が無く(やってることは酷いですが)それに冷たくあたる主人公にもっと他に違う関わり方はなかったんだろうかと思ってしまいます。色々やられてのこの対応なのだと思うのですがその描写もあまりないのでイマイチ主人公の肩を持てません。あと家族に会いたいと願いはしますが今までそこまで落ち込んでいる描写もなくそこも感情移入できませんでした。主人公に感情移入できないと読む気が低下してしまうのでそこが惜しかったです。あと絵が若干残念です。挿し絵は楽しみになるはずがイメージが崩れてしまうので挿し絵になるとすぐに飛ばしてしまいました。話の題材は良いと思うので尚更惜しいです。気になった所をつらつら書いてすみません。ここが変わればもっと楽しくお話に入れると思うので書かせて頂きました。次巻はもっと楽しくなることを期待します!
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