聲の形
」のレビュー

聲の形

大今良時

自分に向き合う

2018年8月28日
聴覚障がいのある転校生が来たことによって傷つけあい、最悪な展開・結末となった小学生時代。
それ以来、心を閉ざし自分を攻め続けてきた主人公が、高校3年になってあるきっかけから、とても不器用ではあるが、徹底的に自己と向き合い行動していく。それにより、周囲の人達が巻き込まれ影響を与えあい、皆が過去も含めた自分を受け入れ、お互いを認め合うことができていく。
極端なキャラクターの登場人物がヘビーなエピソードを繰り広げていくので、読むのにとてもエネルギーが必要。良い意味でズシンとくる。
重い話ではあるが、ぜひ読んで、と周囲に勧めたくなる作品。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!