このレビューはネタバレを含みます▼
登場人物の恋はことごとく「片思いのまま成就しない」か、「両思いであっても片方が死んでしまうため一生その思いを胸に生きる」か。どのキャラであっても必ずどちらかのパターン。このパターンから外れるのは最初から夫婦であった青逸のみ。せめて一組くらい、恋が成就して添い遂げるカップルが見たかったなぁと勝手に思いました。男女の愛憎、親子や兄弟の絆、国同士の戦争、どの成分でも面白く読めましたが、少女漫画なので恋愛部分ではやはり物足りませんでした。『もう一つのラストシーン』も読みましたが、単行本に掲載されているラストシーンと路線は同じ。どうせならもっとがらりと変えてほしかった。