紅霞後宮物語~小玉伝~
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紅霞後宮物語~小玉伝~

栗美あい/雪村花菜

😊はまってしまいました~。

ネタバレ
2018年10月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 文林の小玉を愛する気持ちと、小玉の文林を想う気持ちにドキドキしてしまいます。
羅義龍の謀反の際に、小玉が文林に「文林ありがとう あんた あたしをちゃんと『使って』くれたのね」(やっぱりこの男でなくちゃ…だめだ)という言葉と、それを受けて文林が「やはりこの女でなくては…だめだ」という心の中の言葉は、きっとお互いに(心の中の言葉であっても)文林と小玉に届いているんだろうな、と思うのです。
謝充媛のことがあって、文林に突き放されたと感じた小玉が「そうか そうしたら あたしはこうなるのか こんな気持ちに…なるのか~…」が切なくて、こんな気持ちになる程文林を男の人として愛している自分の気持ちに、小玉気付いて、と願わずにいられませんでした。小玉は文林のことを「愛せないけど繋がっていたい」と言っていたけれど、すぐ隣で安心して寝ていられて、相手の考えが深い所で理解できて、以前に家出を計画した時も「文林も連れて家出」と考えていて、「アンタのためなら 死んでもいいのよ」と言えるのは、いつも彼のことばかり考えてしまう恋と形は違うけれど、深い愛だと思います。それを、文林を男の人として愛せない、と感じてしまう小玉が、他の人の気持ちにこんなに寄り添って温かいのに、自分の気持ちに真っ直ぐになりにくいのかな…?皇帝だって皇后だって、人なのだから、重い責任を背負っているからこそ、愛している人に愛していると伝えることで、どれだけ自分も相手も心が解き放たれ、幸せな気持ちになるだろう、と思いました。
もしできれば…文林は小玉とラブラブのお風呂に入りたいよう?なので、何かのいきさつで二人っきりでお風呂に入って、お互いの愛情を確かめ合うような未来がこないかな~、と祈っています。
そして、小玉は鴻くんの養母だけれど、文林と小玉の間に小玉そっくりのおてんばお姫様が授かって、デレデレになってしまう文林も見てみたい=文林は父母の愛に包まれた経験がない=子どもへの接し方愛し方がイマイチ分からない様子ですが、小玉そっくりの小さなお姫様を授かって、小玉の妊娠中から心配したり大騒ぎしたり、そしてパパの幸せをかみしめる、皇帝としてだけではない文林の幸せも心から願っています。
こんな素敵な作品に出会えて、とても幸せです!!!ありがとうございます!!!
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