妻の良さをどんどん見出だす夫





2018年11月6日
いきさつはただの責任を取る体でも、その結婚は蓋を開けたら大正解だった、というお話。
セットで読んだが、単品レビューにも、楽しめたということを記したいと思う。
なにも起こってはいなかったが、紳士淑女の礼儀として、責任を取る形で、まだ結婚する気の無かった、ファッションが大好きで、まだまだ遊びたい年の彼が、容姿に引け目を持つヒロインと、世間体の為だけで結婚した。ストーリーはロマンス王道で展開。 外見が整っている人が、冴えない(と、当人が思っている)ヒロインに、君はきれいなんだよ、と称賛してくれるこの類いのストーリーは、自分を肯定してくれる存在の出現した幸せを、ヒロインを通じて読み手の自分も分けてもらう気分。その素敵な彼が段々とヒロインに愛情を傾けてくるなかで見せる優しさや紳士ぶりが、碧先生の描かれる雰囲気にはまる。 綺麗で丁寧に描きこまれた絵柄で、そして、荒れた貴族の館の不気味な数々の事件が興味を繋ぐ。 どんなきっかけでも、出逢いがそこにあれば愛に発展する可能性があり、それが、信頼を蓄積し新たな発見をして、そして、互いに幸せを見いだす。この二人の新鮮な館生活、不気味だけれど刺激に満ち、相手の良さにどんどん気づかされる過程が楽しい。 ことごとく好みが二人は重ならないが、二人で過ごす時間が、二人にとってどんどん幸せの時間となっていったこと、そのために、数々の不可解な事件があることが二人の協力・結束に結び付いていく。 屋敷、宿屋、使用人雇入れ替え等々前向きに取り組むヒロインと、チャランポランに見えながら、そのチャランポランが、無駄にはなってない彼。結婚で身を固めるというのはまさしくこういうことだろう。
瓢箪から駒で始まった楽しい結婚生活。謎解きあり、事件ありで、その都度ちょっと妻に興味をそそられていっている彼の描写がかなり気に入った。
邦題、なんとかならないのだろうか。
セットで読んだが、単品レビューにも、楽しめたということを記したいと思う。
なにも起こってはいなかったが、紳士淑女の礼儀として、責任を取る形で、まだ結婚する気の無かった、ファッションが大好きで、まだまだ遊びたい年の彼が、容姿に引け目を持つヒロインと、世間体の為だけで結婚した。ストーリーはロマンス王道で展開。 外見が整っている人が、冴えない(と、当人が思っている)ヒロインに、君はきれいなんだよ、と称賛してくれるこの類いのストーリーは、自分を肯定してくれる存在の出現した幸せを、ヒロインを通じて読み手の自分も分けてもらう気分。その素敵な彼が段々とヒロインに愛情を傾けてくるなかで見せる優しさや紳士ぶりが、碧先生の描かれる雰囲気にはまる。 綺麗で丁寧に描きこまれた絵柄で、そして、荒れた貴族の館の不気味な数々の事件が興味を繋ぐ。 どんなきっかけでも、出逢いがそこにあれば愛に発展する可能性があり、それが、信頼を蓄積し新たな発見をして、そして、互いに幸せを見いだす。この二人の新鮮な館生活、不気味だけれど刺激に満ち、相手の良さにどんどん気づかされる過程が楽しい。 ことごとく好みが二人は重ならないが、二人で過ごす時間が、二人にとってどんどん幸せの時間となっていったこと、そのために、数々の不可解な事件があることが二人の協力・結束に結び付いていく。 屋敷、宿屋、使用人雇入れ替え等々前向きに取り組むヒロインと、チャランポランに見えながら、そのチャランポランが、無駄にはなってない彼。結婚で身を固めるというのはまさしくこういうことだろう。
瓢箪から駒で始まった楽しい結婚生活。謎解きあり、事件ありで、その都度ちょっと妻に興味をそそられていっている彼の描写がかなり気に入った。
邦題、なんとかならないのだろうか。

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ももとりゅう さん
(女性/60代~) 総レビュー数:0件