保護者失格。一線を越えた夜
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保護者失格。一線を越えた夜

つきのおまめ

大好き!な気持ちが溢れていて、幸せ♪

ネタバレ
2018年11月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ ちづるが幸久さんのことが心から大好きなこと、また幸久さんもちづるのことを大事に大好きに想っていること、2人が時間を掛けて、様々な出来事を乗り越えて大切にしあっているのが伝わって来て、読んでいて幸せな気持ちになりました。ちづるは、もうちょっと幸久さんに「空くんとの婚約を無理強いされそうになっていること」「律子さんのこと」等お話できても良かったかな?(心配をさせるけれど、2人には強い信頼関係があるから)と思いましたが、ちづるが幸久さんに「からかった仕返し」とキスされて「…もっと」と言ったり等、素直な言葉にドキドキしました。読むまでは「近親者の恋」に抵抗感があったのですが、「相手を大好きな気持ち」がぐんぐん伝わってきて、この作品に出会えて良かったです。
最終話で、ちづるが素敵な女性へと成長した姿を見ることができて(元々素直で愛らしくて、相手への気遣いや優しさに溢れた女の子だったけれど、柔らかさと愛らしさを兼ね備えた大人の女性になりました)、更にドキドキ!
今後、番外編で2人が初めて抱き合ったお風呂での幸久さんの気持ちや葛藤を描いて欲しいな(優しい幸久さんなので、ちづるに真っ直ぐ気持ちをぶつけられたから、これまで全然女性として意識していなかったけれどグラッときた、ということではなく、2人のこれまでの毎日から少しずつちづるを女性としても大事に想う気持ちが根底にあって欲しいです)、また2人が離れて暮らすことになった経緯や、その時の2人の様子(幸久さんの迷いや葛藤も)等も読んでみたいです!作者様、お疲れ様&ありがとうございます!(千代ちゃんとくまさんが年の差カップルなのは、千代ちゃんとちづるがこれからもずっとお互いに理解し合いやすい状況を作ってくださった作者様の愛情を感じます。律子さんも幸久さんのことが好きな気持ちがあるのに婚約がダメになった時の心の痛みを考えたら、ちづるへの言葉も理解できて、12年ぶりに出会った幸久さんがちづるを女性として愛しているのを何となく感じて、言ってしまったのかな、と分かるような気がします。登場人物1人1人がそれぞれに素敵なのもこの作品の魅力です!)
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