ドンナ ビアンカ
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ドンナ ビアンカ

誉田哲也

ドルチェ続編

2018年11月25日
前作とは打って変わっての長編もの。過去パートと現在パートを交互に読み進めていく事でストーリーの真相に迫っていくというスタイル。それに加えて今回は誘拐事件という事で捜査方法も特殊で(詳しい事情は本編に書かれています)、尚且つ刑事モノでありつつ切ない恋愛モノでもあり、同一主人公のシリーズ作品でありながら、ある意味まったく新しくも感じられる作品かなと思います。
とはいえ、今回も人が死ぬような事はありません。
しかしながら、ただ人並みに幸せになりたいと望んだだけなのになんでこんな事になってしまったのかとやるせない気持ちになったり、頭の悪い身勝手な犯人の事件に関わるのは絶対嫌だなと思わされたりはすると思います。バッドエンドにはなりませんが、どちらかと言えばグッドエンド?ぐらいな結末。まあ、この点も前作に共通している部分だとは思います。
あまり褒めていないように捉えられるかもしれませんが、個人的にドルチェシリーズ自体は好きな作品なので、続編が出るかわかりませんがもし出たらまた読みたいなと思います。
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