8月のロスタイム
」のレビュー

8月のロスタイム

桃子すいか

大満足な短編集。

ネタバレ
2018年11月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ とある地での春夏秋冬、四季を通じて紡がれる4cpのお話。

どのお話も、挫折や、普通に生きることへの諦めや、恋人との死別など、それぞれのcpのかかえる問題や過去を、お互いの存在や言葉で救い救われつつ、前向きに進んでいく様が描かれていて、短編なのに、どのお話でも涙してしまうほど良かった。

その中でも、個人的には、秋を彩る《落ち葉あふれて》が印象的。愛する者を残していく高三郎の恭さんへの溢れんばかりの想い。その想いを繋ぐ紫苑の行動。それにより、立ち止まった時を進めることができた恭さん。その後の紫苑と恭さんの関係も、とても自然な流れで、ホントに良いお話でした。

そして、それぞれのお話しにつく、おまけが、又良い😄
短編集ではありますが、どのお話も物足りなさはなく、満足感しかない‼ホントに良い作品でした😊
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