このレビューはネタバレを含みます▼
出会いから一線を超えそうで超えないプラトニックが続く、そんな主人公二人の危うい関係が良かった。だからこそ、一線を超えてしまったそれ以降の総崩れが悲しい。
10ケ国語を操る天才だったはずな彼は、それこそ単に何も考えず、その場の気分と考えなしに口を滑らせ周囲を振り回したあげくに、自分で何を努力することもなく単に助けを待つだけの情夫化、全方面に優れた技能と才能をもつ孤高のスナイパー=暗殺者は、単に色ボケ化して頑固になり冷静さも失った、私情で動くだけのストーカーのよう…。主人公格の二人が人格崩壊レベルなキャラ変してるし、他の脇キャラも全く過去を踏まえて描いてないなと感じる。子供が成長してるのに大人はそのままなんて異世界でもない限り無理があり過ぎる。いっそシリアスの皮をかぶったギャグなら割り切れたのにとすら思う。