片思い
」のレビュー

片思い

木原音瀬/伊東七つ生

1冊でも読める。旧版は後日談が少ない。

2018年12月6日
(小説、各巻読み切りt)
後編(以前のタイトルはあのひと)はスピンオフで、計2組の話。

作者さんにしては苦しいほどの切なさはなく、どちらもわりと読みやすい系のお話。
でも心情が丁寧なせいか、読んでてお話に引き込まれるのは毎度のことです。

元は仲良し親友の3人組。
全く性格が違うけど、それがまた楽しい。

顔も頭も良いけどやたらエラそうな吉本の、必死になるさまにぐっときた。
天然明るいニブ男三笠の明るいメゲないっぷりも楽しい。
後日談数年後の短編も良かった!
聞き役友人もいい奴。

2冊目の後編(旧タイトルあのひと)は友人くんの話。
前編の2人はちょろっとしか出てないので別々に読むこともできますが、後日談短編(同窓会)では2組とも登場する話もあるので、2冊とも読むなら順番で。

穏やかな性格の2人なので、前編とは全くタイプの違うお話でした。
流され系かと思いきや、、、
なんでいつの間に好きになっちゃったのか??
そこが足りなかったけど、互いに他人への関心が低い波長の合う彼らにはちょうど良かったのかもしれない。

*書籍で読みましたが発刊が古いようで、同じビーボーイですが表紙のほか若干の違いがありました
(試し読みの目次で確認)。
後編は別タイトルであのひと。
中身は旧片思い(今の前編)には、本作と関係ない短編(花の宴)も収録。
新装版?と思われる本作には入ってません。
逆に本作後編には後日談短編がひとつ多く3本、おかえりも収録。
後編にあたる旧版あのひとには、同時収録はそれから、同窓会の2本のみ。

読むなら旧版ではなく、後日談が書き足されていると思われる本作の新装版の方がオススメです。

いつか機会があったら後日談のおかえりも読みたい。。
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