このレビューはネタバレを含みます▼
絵が好きで買って見ました。
西先生の姉の結婚のように地方の診療所医となった男と目出度く結婚して終わりかな?と思いきや…。
背負ったものが重すぎる若くない男と色々な事がまだ若い女。その女をずっと陰ながら支える一途な若い男。
本当に幸せになりたければ、ずっと好きでいてくれた男といっしょになった方がいいけど、心惹かれ処女まで与えると、父親を追っているだけと気づかないで深みにはまるのはよくわかります。
だけど、若くない男の背負っているものを見たら、現実でもやはり引くでしょう。
だって、男の好きだった女性が健常態ならまだしも、見るも無惨な姿で病院のベッドの上で生きる屍なのだから、2人であたらしく生活を築いて幸せになるなんて、その女性の事を考えたらとてもできませんよね。
ヒイロインは、「その女性の事を今でも好きなのね。」と男の話を聞こうともせず一方的に別れを切出す処など、やはり父親コンプレックスで好きが燃え上がったとしか見えませんでした。
もし本当にその男を愛していたら一緒に重荷を背負って生きて行ったでしょうねとも思います。
このお話は、色々な解釈ができる点が深みがありますが、如何せんヒロインが子供っぽい判断で、結局若くない男の重荷を背負うことも、一途な男の想いを受け取ることもしない中途半端な女性と言う点が共感できませんでした。