まぶたの裏の夏【電子限定特典付き】
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まぶたの裏の夏【電子限定特典付き】

金魚鉢でめ

カップリングで入ってた作品はとても切ない

ネタバレ
2018年12月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず表題作について語らせていただくと、美しい思い出と現実が程よく合わさりどこか物悲しい印象を受ける。ネタバレになるが、2人はお付き合いし攻めの家族にも認められるのだが、受けの天涯孤独という寂しさを完全には埋めきれないのだろうなということを最後のコマから感じ取ってしまった。もちろん完全なものなどこの世にはないので致し方ないが、それがこの作品のどこか物悲しい雰囲気を表していて私はむしろそれが良かった。手放しにハッピーエンドよりも説得力が増すと考える。
またカップリングで入っていた作品は、これこそBLでどんどん増えて欲しい、いやでも増えて欲しくはない!という矛盾を抱かせるようなテーマを取り上げていて私はとても好感がもてた。ただ苦手な人は苦手と感じるような切なさがあるためハッピーエンドのみを求める方にはおすすめできない。
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