亜獣譚
」のレビュー

亜獣譚

江野スミ

深い

2019年1月12日
女性作家さんによる青年マンガ。女性の方ならではでしょうか、細かく心理的表現が多く引き込まれます。善悪がはっきりしておらず、登場人物全員が一筋縄ではない。主人公は狂っている優しいゴリラです。世界は救いませんが自らの手が届く範囲は“無理矢理”救います。「救える命には限りがある」と理解している、そんな主人公です。少年マンガのように分かりやすい悪にヒーローが好きな人にはむかないかな......伏線も多く、連載で読んでいても単行本でまた読みたくなる面白さがあります。
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