時の竜と水の指環
」のレビュー

時の竜と水の指環

樹川さとみ/桃栗みかん

色あせないファンタジー名作

ネタバレ
2019年1月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 二十数年前の出版当時に手にして以来、繰り返し読んだ大好きな小説。電子版を見かけて思わず購入しました。
性別を偽って森に住んでいた薬師の女の子が、騎士に都会に連れ出されるところから始まる物語。魔法で少し大人になった女の子と騎士さまが出会う場面は最高。お気に入りです。また一度は手放してしまった騎士さまが、女の子を取り戻そうと竜と闘うシーンもいいですね。
騎士と美女と魔法と竜と…、大風呂敷で回収不能になりそうなくらいファンタジー要素盛りだくさんですが、さすが上手くまとめてあります。シリアスなシーンの印象が強かったのですが、改めて読んでみると、コメディな場面も多く、騎士さまの朴念仁さが強調されてるなと思いました(笑)。シリアスとコメディのバランスの良さが、何回読んでもあきない読み応えにつながってるんでしょうね。
あと、イラストが桃栗みかん先生なのもおススメポイントです。
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