春のかぎりに飼うひとは
」のレビュー

春のかぎりに飼うひとは

山田袋

奇譚な物語

2019年1月31日
なかなか筆の進まない小説家とそれを茶化すように絡む編集者。二人の他愛のない会話から物語は始まります。小説家がふと思い出して語る故郷の迷信。そこに登場するモチーフは桃と蛇。よく桃の実や白い蛇は吉兆とされるのですが、このお話では少し趣が異なっている様子で…。夢なのか現なのか区別のはっきりとしない奇譚な物語。不思議な感覚が残ります。
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