バラ色の聖戦
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バラ色の聖戦

こやまゆかり

うーん

2019年2月2日
こやまゆかり先生は読んでて腹立つ人間を書くのがお得意。。この漫画は旦那がひたすらムカつきます。価値観はまあそれぞれですが、洗濯機も使えないって赤ちゃんか?と思いました。古い作品でもないのにちょっと昭和の頑固親父像で描きすぎかな。健気で努力家の真琴が失敗を乗り越えながら徐々にステップアップしていく様は古典的だけど気持ちがいい。でもこの内容は「只の主婦」のサクセスストーリーではなく、埋没していた「磨けばギラギラ光る逸材の美人」の話。只の主婦、とするには余りにサクセスしすぎた。それも正攻法で。またモデル業界が舞台ということで美にフォーカスするあまり、結局女は見た目、、というような残念な結論も同時に導いてるような気がします。メイクしてお洒落にキメてなくても、頑張ってる人は素敵なのに。髪を振り乱して家族のために家事をする姿を「女を捨ててる」と言ってしまう女自身の卑下の仕方もイヤだなぁと思いました。いつまでも細身で綺麗でいたいというのは個人の願望としては共感できますが、周囲の人間としては、家の事を頑張ってる貴女も素敵だと言ってあげたい。外見が美しくあることの価値ばかり吊り上げて、女を貶めてるのは女自身でもあるなとそんなことを考えた作品でした。
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