このレビューはネタバレを含みます▼
これほど涙した漫画はありません。最終巻は嗚咽し涙腺は崩壊。
また、読んで感じたのは、この作者頭いいなーということ。アッシュは天才という設定やバナナフィッシュと名付けられた理由などが、現実的かつ非常に説得力のある形で描かれています。おそらくこの作者は数々の本や映画から得た知識を漫画のセリフやエピソードに自然な形で落とし込む力に長けており、作者のIQが非常に高いことを示していると思う。
作者の作品全てを読んでいるわけではないが、読んだ中で共通するのはヒトの心の傷について。そこからゆっくりと癒される再生のメッセージ性を強く感じる。
アッシュと英二の関係性については、人としての繋がりに重きを置くことでピュアさが増し、ダークな面との対比がクッキリしている。だからこそ、アッシュは死んでほしくなかった…。間に合うか分からないけど英二のもとへ、みたいな形で終わってほしかった。あんなに辛い思いして生き抜いてきてやっとって所で…。救いがない気がしてしまった。
アッシュが好き過ぎて。
アッシュが英二と再会して幸せな所見たかったな…