このレビューはネタバレを含みます▼
一年以上前に無料で配信していたときに、一巻だけ読んだ後に全て紙媒体で購入して読破しました。
青徹が指一本触れられなくても護ると誓った黄妃さまへの気持ち。一瞬を永遠にして胸にしまって生きていけると言った蝉翠と生涯婦を娶ることはしないと言い切った光さま。そして、婦になりたいでも亜国を取り戻したい亜姫と命をかけれるほど大事なものはひとつでいいと言い切った薄星。
悪役の土妃は愛が欲しかった。その愛が歪んで息子を溺愛してしまったのだと思います。
ある晴れた日に迎えに行く、と言って消えた薄星と彼の婦になりたい女の子が旅をする最終回は本当に素敵です。
どこも泣けますが、一番泣けるのは薄星が大嫌いな文字を書いた文を亜姫が読むところでしょうか。とても印象的です。
いろんな人に読んでほしい作品です。