氷の中の真実
」のレビュー

氷の中の真実

ジャクリーン・バード/藍まりと

マーリーンがカッコイイ👍

2019年2月6日
ヒロインであるマーリーンがノータリンな女を演じて爪を隠し巻き返すというカッコイイお話でした。読み始めた時は、特権重視の鼻持ちならない奴らの罵詈雑言にハラのたつことしきりでしたが、ロッコとマーリーンの関係が進んでいく様がとても良いテンポでグイグイと引き込まれました。最後にはどんでん返しで気持ちよく終わるのですが何だかもやもや感が残り、何度か読み直して気付きました。これだけの行動をしておきながらマーリーンはロッコを待つ側にいたことです。「四の五の言ってないで私を選びなさい」くらい強引に彼を口説いてしまえばいいのにと。女性上位風な物語ではあるけれど、男性待ちになってしまっているところが少々残念。でもそれがマーリーンの可愛げなのではあるのですが。
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