メインキャラそれぞれに思惑があって、ともすれば複雑になりそうなストーリーを、見事な構成と話運びでまとめているところは、さすがまりと先生!話の大筋だけ辿ると、とんでもなく殺伐とした作品になってしまうところ、ヒロイン弟の無邪気な可愛さで中和されているのも良いし、「明」と「暗」、「静」と「動」がストーリー全体にメリハリを与えているのも◎ 何より、守りたいもののために戦えるヒロインが魅力的!その分、ちょっとヒーローのキャラが薄くなってしまった気もするけど、ヒロインやヒロイン弟を大切にしてくれるだろうな~と思える描写が随所にあったので、それはそれで良き。それにしても、まりと先生のコミックスを読んだ後に原作に手を出すと、何とも残念な気分になることが多いのは私だけ?(それくらいまりと先生のコミックスが素敵すぎると思う)