左ききのエレン
」のレビュー

左ききのエレン

かっぴー/nifuni

面白い

2019年2月15日
4巻まで読んだ。面白い。
漫画を描き慣れていないように感じる。線は安定せずブレブレだし、ストーリーも高校生→10年後の企業勤めの毎日→大学時代と、めまぐるしく時間が戻ったり進んだりで、謎が多すぎる。正直ジャンプらしくない。だけれども、面白い。「俺のキャラと世界は面白いんだよ!」と、作者がコマ切れでも、面白いものを最大限みせようとしている熱量を感じる。しかしタイトルである「左利きのエレン」が、ぜんっぜんかわいくない。憎たらしいし、描写が少なくて感情移入をさせないキャラ造形で、「才能のカタマリってそんなもんだろ、フツーなんてカッコ悪いよな?ああ?」みたいな圧を感じる。呑まれて、うっかりハイと言ってしまう、そういうカッコ良さと、面白さがある。話の核になっている広告屋としての成功や苦難をもっと読みたい。宇宙兄弟の選抜試験編のような、試行錯誤と成長のカタルシスがあるので、青年誌好きな人に向けておススメしたい。もうちょっとだけ、エレンには、Blue giantの巻末ページ枠のように匂わせ有名人でいてほしいかな…
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