ぼくは麻理のなか
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ぼくは麻理のなか

押見修造

入れ替わりものかと思いきや

ネタバレ
2019年4月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 根暗な負け組男子大学生の功が天使と思っていた女子高生の麻里と入れ替わり「女子高生になった、ひゃっはー」な話かと思ったら、入れ替わった筈の功の精神はそのままなので「おや?」っと思いました。
読み進めていくうちに実は麻里の方が功を気になっていて、精神分裂による功の人格を自分の中に作っていたという展開は意表を突かれました。
ちょっと弱いながらもその原因となるものもあり、単に「病気」の一言で逃げる事は無かったです。
物語に関わる登場人物はほぼ3人と少ないながらも、その心理描写(特に麻里と依)は丁寧に描かれております。
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