君が僕らを悪魔と呼んだ頃
」のレビュー

君が僕らを悪魔と呼んだ頃

さの隆

最後まで読んで改めて。

2019年5月19日
評価が割れる完結になったのではと思います。しかしながら最終回の語りかけにハッとしました。高校生時代の印象を強く植え付けられた我々読者は、その後たったの1度もユースケを疑わずにいられたでしょうか。深読みせずにいられたでしょうか。そうして疑心暗鬼になることが作者さんの思惑通りだったんじゃ…と思うと参った!と。過去の罪は許されないと思いますが、その後悔い改めて過ごす時間までも罪になるのか。自分にとって害悪な人間も別の誰かにとっては愛すべき大切な人であるのではないか。色んなことを考えさせられる作品だと思いました。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!