「子供を殺してください」という親たち
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「子供を殺してください」という親たち

押川剛/鈴木マサカズ

許されない親の失敗?

2019年6月9日
“人間味やぬくもりを欠いた子育てを長年積み上げた結果、問題行動としてでてくる、それが子供の復讐”とありますが、、、環境要因も間違いなくあるんでしょうが何もかも親が招いた結果みたいに読めてしまって親が気の毒に感じました。他の要因(生来の気質や学校での人間関係や挫折経験等)から起こるものもあるでしょうし、事件を起こす以前に行政や医療機関に親が再三相談していた、ということも実際の事件のニュースで見聞きします。それでも改善されないあるいは対応されない、子育てに問題があったとばかり言われ、親は一体どうしたらいいんでしょうね。そして私たちは本来、成人すると1人の大人として社会義務や責任を負う立場になるにも関わらず、こういう人たちの、社会人としての個人責任はいつ親から切り離されるんでしょう。またこの支援団体が保証人を買って出て社会に引き止めても、結局また暴力沙汰を起こす。結果的に新しい被害者を増やしてしまったのに、本当にそのやり方は適切なんでしょうか。私の仕事は高くつくとかいいながら成功報酬でもないでしょうに。それで更生できなくても結局はそういう風に育てた親の責任?再犯を起こす人も多い中、社会復帰とは更生とは、支援とはなんなのか?わたしには負の連鎖のようにしか見えませんでした。
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