キミに言えないことがある
」のレビュー

キミに言えないことがある

もふもふ枝子

途中から失速

ネタバレ
2019年6月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幼馴染で両片思いでこじらせちゃった再会ラブもの。途中までは良かったんだけどなー…このまま行けば神作かも!?と思いながら読んでたのですが、不倫がよくわからんうちにあっさり終わって安易に二人がやっちゃってから途端に興醒め。不倫設定なくても良かっただろ、と。より不幸になるなら俺が…につながるのは重々承知の上で、不倫関係を出すことで受けの倫理観の欠如や易きに流されやすい性格まで露呈してしまい、人物の魅力が半減どころか台無し。もっとこれでなければダメだったのだという切実さが欲しかった。さらに言うなら受けはドジで気が利かなくて雄みが無い設定らしいですが、こんな男の魅力ゼロの人間が不倫できる説得力が無さすぎる。とりあえず不倫できたらどんな男でも良かったとしたら女の方も最悪だし。ま、不倫してる時点で双方最悪なんだけども。こんな最悪な関係で別れて傷付いて攻めに慰めてもらってどんだけだよこの成人男性、と途中から読む気が失せました。すごく疑問なのが、自/慰のとき攻めを思って自分の後ろをいじる人間が女性とする時にきちんと出来るものなのでしょうかね。所詮肉体だけ?なら自分たちの関係は本物だ、みたいな受けのセリフが寒々しくて…。ご都合展開過ぎるなぁと。攻めも心が弱いし、二人ともこんなに恋愛に重きを置いて生きてて辛いだろうなという読後感でした。完全に恋愛依存だろと思いますが純愛なんですかねー。漢泣きは良いけどメソメソしたのは好かん!という人には向かない作品です。初作者さんなので甘め評価で。
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