」のレビュー

おかざき真里

切なくて胸がギュッとなる…

ネタバレ
2019年6月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読後、何とも言えない余韻が残る作品でした。堪らなく切ない…。

仕事&恋愛、普遍的なテーマですが、それぞれ描き方がリアルでずっしりくる。様々な事情を抱えた不器用な大人たちの心情の移ろい、それぞれの人生に重みがありリアルに感じます。
終始、あまり見たことのない独特な表現や美しい描写で溢れた世界観が印象的でした。

甘く幸せな結末は拝めなさそうなあまりにも重い事情、どんな着地点になるのか複雑な気持ちでラストまで読んだけれど…予想以上に切なくて胸がギュッと締め付けられました。

けれど正直、薫の気持ち全てに共感し理解するのは難しいお話だった。

最終巻のラスト2話は、薫の友達の美由紀と赤坂先生のお話など番外編的なお話。美由紀のスタンスは女友達として理想的で好き。

でも番外編入れるなら、一途な薫の後輩シロちゃんの事ももっと読みたかったな。不器用でヘタレ過ぎて笑うけど、何年も片想いしてる姿が可愛かった。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!