舞妓さんちのまかないさん
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舞妓さんちのまかないさん

小山愛子

キヨ自身がお家なんだろうなぁ…

ネタバレ
2019年6月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ すごくほのぼのとしていて、穏やかな気持ちになれる作品。
作品本編の内容もそうですが、たまに挟まれる作者様のごはんメモがまた読んでいて楽しいし、和みます。
料理好きじゃないんですけど、読んだら何か作りたくなる…。

キヨの気遣いや心配り、彼女の何気無い優しさや行動が他の人に影響しているし、読んでいる此方もほっこりします。
以前舞妓のドキュメンタリーを動画で見かけてから色々調べたことがあるんですが、細かい部分の描写や台詞から、作者様がよく調べてらっしゃるなぁ~というのが感じました。(置屋のお母さんが、舞妓のことを「舞妓ちゃん」と言ったり、「うちとこ」を「うっとこ」と言ったり)
あと、幼馴染三人組の、あの独特の感じがまたたまりません。
健太はキヨが好きで、すーちゃんは健太のことが好きという描写がありますが、でもすーちゃんはキヨのことをすごく大事に想っている印象が強いですね。
健太とは離れていても大丈夫だけれど、キヨがもしいなくなったらすーちゃんは独りでは耐えられないのじゃないかな?と思う。
お稽古やお座敷が大変で物忘れをしてしまう中、別にいいかと思うすーちゃんが、昨日のキヨのご飯を思い出せないだけで泣いてしまうのがまた…あの描写にほろっときてしまいました。

そして眼鏡さん姉さんはお調子者だけれど、すごく周りを見ていますよね。
キヨが毎週水曜日にコーヒー牛乳を飲んでいるのも、ちゃんと見てないと気付かない部分ですし。
お母さんも含めてどの子も好きだなぁ…(*・ω・*)

続き楽しみにしております!!
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