COLD HEART
」のレビュー

COLD HEART

木原音瀬/麻生ミツ晃

ちゃんと最後は幸せでした。

2019年6月29日
1巻と2巻の前半はin TOKYO(楠田目線)、2巻後半はin NY(秋沢目線)、3巻目は藤島と透や他の登場人物の短編集もあり楠田と秋沢のお話自体も短編形式で書かれています。前シリーズから出ていた楠田は良くも凡庸な人柄だったので相手に何かしらの癖がある事は予想していましたがエキセントリックという言葉に収めてしまっていいのか?と思いたくなる程のぶっ飛び具合には衝撃を受けました。そんな秋沢に最初は嫌悪感すらあったものの徐々に愛着を覚え変化し成長しようとする様を応援している自分がいました。恋愛小説を読んでいるはずなのにヒューマンドラマでも観ている様な感覚でした。余談ですが、人物名が誤っている部分が少し目につくなと思いながら3巻目に出てくるダグラスがダニエルになっている部分は笑ってしまいました。
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