愛というなまえ【単行本版】
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愛というなまえ【単行本版】

田中森よこた/Henri

3回の違う「バイバイ」。

ネタバレ
2019年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無料1話を読んで気になり購入しました。

全体的にちょっと駆け足感があるのは否めません。全部で180p、丸々表題作ですが1話で郁郎が子供から18歳まで成長しちゃってるし、作者さんがあとがきで書かれているように、もう少し子供時代の部分があっても良かったと思います。

恋文の生い立ちや途中は田中森さんらしくわりと重い設定です。恋文の、郁郎との距離の取り方や心の吐露、純粋過ぎて読んでいて切なくなります。
だからこその駆け足感がちょっと勿体無かった。。

最初の「バイバイ」は憎たらしいけど『一番』好きだった人への言葉。
次は郁郎への餞の言葉。
最後はバイバイのすぐ後に「待ってる」がつく『一番』好きな人への幸せの言葉。

大まかなストーリー自体は多分珍しいものではありません。田中森さんの構成や描写がキレイで読みやすくて、この作者さんが好きな方には是非オススメしたい作品です。
ただ絡みシーンは最後の方の1回だけ。ストーリーメインの漫画ですので、それを考慮してから購入検討してください。
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