天使禁猟区
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天使禁猟区

由貴香織里

あの最終回でなければ名作だった

ネタバレ
2019年8月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく最初から最後まで沙羅の性格が酷すぎてただの人間だったらまだこのバカって思うだけで良かったのですが、四大天使ジブリールの転生ってところが不要だった。
記憶が戻ってもジブリールの聡明さは沙羅にはなんの影響もないのに、刹那にはアレクの記憶の影響が、朔夜にはルシファーの記憶の影響があるのはおかしいだろと。
あとここまで長編なら、ちゃんとその後の天界や地獄も描いてキリの良い終わりにして欲しかった。
話的には沙羅が死んでジブリールに戻りジブリールとして天界で生きる方が自然だし、そもそもただの人間でいいのにジブリールにしない方が良かった。
ルシファーとアレクの壮大な恋物語なんだから2人は幸せにならないと何度も起きた天地大戦の意味がない。
ロシエルのデイジェネレーションがそのままなのは、刹那死んでアレクが天界に戻ったらバランス壊れるから、この世界そのものの崩壊になるんだけど。その矛盾放置のまま人気絶頂の時に終わりました。
人間だろうと元天使だろうと沙羅は死亡の上で、最終バトルで刹那と創造神相打ちして、刹那の最後の力でロシエル治して、アレクに返らないと。
と単行本より先に最終回を雑誌で読んで、しばらく腹立ってた子どもの頃。
人物相関もすごいけど、1人のキャラをガッツリ掘り下げてあるから途中でリタイアした友人もいました。
あと男子の方が天禁ハマりやすかったです。
そして沙羅は男女ともに嫌われてた(苦笑)
ラノベではない小説読むのが苦ではない人向きです。
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