薬屋のひとりごと
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薬屋のひとりごと

日向夏/しのとうこ

とても魅力的なお話

2019年9月7日
先に漫画を読んで嵌り、小説の方を一気に購入してしまいました。主人公の一風変わったキャラクター設定と、その周りのキャラクター達がとても魅力的で、どんどん読み進めてしまいます。主人公が安易に恋愛体質にならず、一貫してある意味一般的な主人公設定では無いキャラとして描かれているのが、自分はとても好きです。今のやきもきさせられる関係性が超絶焦らし感があって、新刊はまだなのか…!となります。ただ、自分の理解力が無いせいかページ数の問題なのか、読んでいて場面描写や心情描写が省略されている気がしたり、前後の文章に齟齬感を感じたりはしました。台詞が出て来てそのキャラクターがそこにいる事やどの場所にいるのかを知ったり、時間経過をしている事が分かったりほか色々。文章表現が独特と言う意味では無く、単純に簡素というか…ちぐはぐな文章を書く作家さんのように思いました。それと、所々の単語の違和感。意味合いの捉え方が前後の内容とそぐわないのでは?と思う箇所がちょいちょい出てくるのが気になりましたが、編集さんや関係者の方々が目を通した上で販売している訳なので、自分の理解力の問題かとも思います。ただ、そういった文章としての違和感を感じようとそれらを薙ぎ倒し、一気に買い進めさせるほどの魅力を持った小説である事は保証致します。(我が身で←
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