宝石の国
」のレビュー

宝石の国

市川春子

10巻まで読んでの感想

ネタバレ
2019年9月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ ※かなりのネタバレを含みます
8巻くらいまでは展開にドキドキしたり感動したり考えさせられたり笑えたりしましたが、どんどん主人公がボロボロになっていく展開が本当に辛いです。
皆から見放されて忘れられていく主人公と対照的に、月人含め宝石たちも絆を深めたり幸せになっていく…。
一部の仲間を裏切った(フォスはそう思っていないですが)主人公の行動が今の皆の幸せに繋がっているのがやるせないです。
特に月に行ってからのカンゴームの性格(BLの王道主人公みたい)や環境が個人的にどうしても受け入れられません。
本当の主人公はカンゴームなのでは?と思ってしまうほど幸せ展開や描写が多くとても複雑でした。
主人公も自業自得感はありますが、主人公派としては応援したいです。
作品自体はとても面白く、ギャグセンスが高すぎて爆笑してしまうこともあるくらいです。
(足がなくなるまでが一番平和だったかなぁ)
現在(10巻)は主人公が大変なことになっているので、主人公に肩入れしてしまうタイプの人は完結してから読むことをオススメします。
(約1年に1回の刊行なので暗い気分のまま次巻を待つことになります…)
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