百鬼夜行抄
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百鬼夜行抄

今市子

後半がややわかりづらい

2019年9月25日
最初の頃の話は人間の心の闇や欲望で思わずヒヤリとする怖さがあったけれど、だんだんその強烈な印象が薄れてもっと幻想的な、人よりも妖怪寄りの物語になってきていますね。そして受け身タイプで巻き込まれ型、自分に自信の無い主人公、律に対してたまに物足りない気分にもなりますが(せっかく美形なのに!)彼ではなく異形のもの達や状況がが各ストーリーの主格だと思えばなんとか納得出来ます。いや、そういう事にしよう。でもちょっと後半は話をひねり過ぎてるかなぁ。話がだんだんと人間世界離れして分かりづらくなってる…。それが良い、という人には堪らない魅力だとは思いますがー。にしても律の祖母が最強。でもって律の母親の立ち位置が私的なんとなく切ない…。何だかんだいって20巻まで買っちゃったので、多分この先も気が向いたら買いそう。笑 意外に歳をとっても読め返せる作品かも知れませんね。
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