このレビューはネタバレを含みます▼
幼い頃からアニメよりも何故か時代劇が好きなので、この手のものは小説、漫画共によく読んでしまいますが、これは私の中ではトップクラス。時代劇(これは江戸文化、遊郭関係)初心者にも分かりやすい細かな なみじ(禿)目線の解説は、江戸検定を受けたくて 吉原関係の事も自ら調べているような私でも初めて知る事が多く、それだけでもいちいち面白いし、何よりも姐さんが粋過ぎて惚れる。廓の話には影がつきものだし、そもそも女にとっての生き地獄みたいなもんなのに、それを吹き飛ばしてくれるような姐さんの人情味溢れる粋さ、豪胆さ、それでいて繊細で細やかな気配り、気遣い。けど人に良く思われるような事は決して表に出す事なく地獄太夫を貫く姐さん。その背中を見て育つ禿、なみじ、、、
あぁ〜、良い!!ずーっと見ていたい!!この終わり方でもホント最高なんですが、私は馬鹿ないち読者なので、出来るならば なみじが大人になるまでの話も、、、!と、密かに激しく所望しています。いや、この終わり方だからこそ良いのはちゃんと分かってるんですけどね、粋になりきれない欲張りな読者の戯言です。なみじの成長した姿も見てみたいだなんて、やっぱ野暮ですよねぇ、、、分かっているのに望んでしまう、、、あぁ、私はなんて野暮なんだ。
姐さんみたいな粋で気っ風のいい人になりたい。私の目標、ほんとに姐さんですW