溺れる花火
」のレビュー

溺れる花火

峰浪りょう

登場人物達の…

2019年10月24日
女性目線のみで語れば、泳太の小秋に対する行為は酷いと思う。
でも、登場人物達の年齢では、異性に対する「性」の感じ方というか求め方は異なるので、ある意味では仕方がないというか、泳太は自己の性に正直だったのだと思うと責められないなぁ…とも思う。
この作品は、その年齢の人達の感情の移ろいを淡々と描いているが、淡々と描かれているからこそ、感情の移ろいが 時には残酷にみえる事を気付かせてくれる。
この作品は、性とは甘美ゆえに感情がままならない事を提言している。
この作品って文学の域に達していると思う。
凄い作品だぁ!
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