ダークで痛々しい、でも生命が輝いてる





2019年11月11日
北海道警のエース・鬼戸×情報提供ヤクザ・八敷。点数稼ぎの為、情報提供者の八敷と手を組む事になった鬼戸。捜査を進める中で奇妙な連帯感が生まれ、次第に互いを慰め合うようになるが…というお話。
作品紹介の通り闇社会が舞台な為、内容は非常にダークです。指詰め、リンチ、輪カン、殺人、薬物などの描写も容赦ない。(それでもウシ◯マくんが平気な方は大丈夫かと)
登場人物に善人がおらず、例外なくやべー人達です。倫理観?何それ?という世界。でも彼らがなぜそういう人間になったのか背景もしっかり描いてあるので、かなり浮世離れしたキャラ達であってもちゃんと血が通ってました。だから下巻中盤、八敷に対する鬼戸の涙の咆哮はずっしり来るものがありました。50代のおっさんがこんな当たり前の事に焦がれるって切ない…。
八敷の友人・佐伯のエピソードも良かったです。異常でも特別でもない自分、普通の事が出来ない劣等感、自分より下だと思ってた人間に越される屈辱、それを認めたくなくて虚勢を張る姿、くだらない自己顕示欲など…人間の醜い部分が生々しく描写されてます。でもこのエピソードの終わり方は、何とも言えない清々しさがあって良かった。作者さん上手だな〜と思いました。
上下巻通して色んな人の死が身近なお話でしたが、印象としては逆にキャラの生命力を感じる作品だと思いました。
作品紹介の通り闇社会が舞台な為、内容は非常にダークです。指詰め、リンチ、輪カン、殺人、薬物などの描写も容赦ない。(それでもウシ◯マくんが平気な方は大丈夫かと)
登場人物に善人がおらず、例外なくやべー人達です。倫理観?何それ?という世界。でも彼らがなぜそういう人間になったのか背景もしっかり描いてあるので、かなり浮世離れしたキャラ達であってもちゃんと血が通ってました。だから下巻中盤、八敷に対する鬼戸の涙の咆哮はずっしり来るものがありました。50代のおっさんがこんな当たり前の事に焦がれるって切ない…。
八敷の友人・佐伯のエピソードも良かったです。異常でも特別でもない自分、普通の事が出来ない劣等感、自分より下だと思ってた人間に越される屈辱、それを認めたくなくて虚勢を張る姿、くだらない自己顕示欲など…人間の醜い部分が生々しく描写されてます。でもこのエピソードの終わり方は、何とも言えない清々しさがあって良かった。作者さん上手だな〜と思いました。
上下巻通して色んな人の死が身近なお話でしたが、印象としては逆にキャラの生命力を感じる作品だと思いました。

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