はなれがたいけもの
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はなれがたいけもの

八十庭たづ/佐々木久美子

没入できない

2019年11月17日
最初はストーリーに勢いがあったので独特の文体も許容範囲かなと思い読んでいましたが、だんだんと設定の綻びや誤字脱字が気になりはじめ、話が停滞しはじめたあたりからはその文体にも我慢がならなくなってきました。文体は、拙くクドいです。

地の文で使う語に統一感がなく幼児語などが入り混じります。地の文に「耳に」と「お耳に」等が規則性なく混在します。馴染みの薄いオリジナル?擬音の多様があります。句読点多い。体言止め多い。大人のセリフにも「おぃしぃ」といった表記があります。単語を変えただけの同一文体の短文の繰り返しが多様され「これ一文にまとめればよくない?」となることしばしば。ここぞというときに効果的に使うとかなら気にならないのですが、、

他にも一度気になりはじめると癖が強いので読み進めるのがつらくなってきました。

ページ数多いのは上記の理由でストーリーテンポが悪いのと一文ごとの改行が多いからだと思います。

良くも悪くもweb連載仕様の文章といったかんじなので、一作品として販売するにはプロの編集さんや校正が必要だったのではという感想。

キャラは嫌いじゃないしお話ももっときちんと整理して過不足を見直せば魅力的なものになりそうなのに、、、ということで星少なめです。すみません。
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