仇椿ゆがみて歯車
」のレビュー

仇椿ゆがみて歯車

吹屋フロ

憎くて愛しい名作

2019年11月18日
絵が苦手かと思いましたが、ストーリーやキャラクターの魅力、時代を映した世界観に引き込まれました。全体的に切なく、中盤一馬と間宮の身体が結ばれ穏やかに過ごすシーンはずっとこの時間が続けば良いと願いましたが、そこからの展開が辛い。胸がギュッとなり先が予想できず本当にハラハラしました。
身体を重ねるシーンはまさに濡れ場と呼ぶにふさわしい艶感があります。
作中何度も武雄が「行くな」と間宮の左手を掴んだ回想のシーンがありますがその武雄の気持ちの報われ方も美しかったです。
憎くて愛おしい、命をかけた剣と肉の交わり、名作だと思います。
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